軟部外科について

腫瘍の手術など軟らかい組織の外科を軟部外科と言います。
当院では腫瘍やその他の軟部外科をより安全に行う為出血が予測される手術には
超音波メス(ソノサージ)を使用させていただいております。
超音波メスは癒着している部分や血管が豊富な部分をシールドしながら切除できる為
手術がより安全かつ迅速に行うことができます。
椎間板ヘルニアについて

椎間板ヘルニアは特にミニチュアダックスさんに多い病気です。
重度な首や腰の椎間板ヘルニアは脊髄側に椎間板物質が急に飛び出して脊髄が圧迫され急に足が麻痺して立てなくなります。
腰の椎間板ヘルニアについてはグレードが5まであり、グレード4以上は手術の対象となります。
手術が必要だと獣医師が判断した場合は専門の機関でMRIを撮っていただき、椎間板ヘルニアの
確定診断と椎間板ヘルニアが起きている位置を確認します。
場所が特定された場合はそこの部分の背骨を削って穴をあけ椎間板物質を取り除きます。
手術が必要な場合はできるだけ早く対応することがその後の生活に影響しますので
立てなくなった場合はできるだけ早く動物病院を受診してください。
歯科処置について

歯石除去で重要なのは歯周ポケットに詰まっている歯石や歯垢もしっかり除去することです。
そのため無麻酔下での歯石除去は痛みを伴い動物が動いて危険ですので当院では歯石除去は全身麻酔下で行います。
また抜歯が必要な場合は顎が弱っていると抜歯の際、顎の骨を骨折するリスクがありますので機械で歯を分割し、なるべく顎に負担をかけないように抜歯をすることを心がけています。
歯石を除去した後は再び歯石が付きにくくするためポリッシング(フッ素使用)を行っております。
避妊・去勢手術について

避妊・去勢手術は予約制となっております。
まず、避妊・去勢手術をご希望の方は健康状態の確認の為一度受診していただきます。
お待ち時間が少ない方が良い方はご予約をお勧めします。
手術をしようと思っても実は体調が悪かったりすると手術ができない場合がございます。
予約が完了しましたら、手術前には麻酔がかけられる状態かを確認するために
血液検査・胸部X線検査をさせていただきます。
高齢の場合などは心エコー検査や甲状腺の検査・ドックをお勧めすることもあります。
猫ちゃんとわんちゃんの去勢手術は基本的には日帰り手術となります。
手術は当日の手術時間(お昼)に行われ、夕方6時頃お迎えとなります。
猫ちゃんは抜糸のない方法ですので手術後一週間したら傷を確認させていただき終了です。
わんちゃんは抜糸がありますので7日後にに抜糸にいらしてください。
飲食をしていると麻酔をかけた時に嘔吐してしまい大変危険ですので、手術当日はお食事とお水の制限をさせていだだきます。
手術当日の朝ごはんは与えないでください。
お水は手術当日の午前8時以降は与えないでください。
手術後は舐めないように基本的には洋服(時にエリザベスカラー)を着用していただいております。
詳細は予約時にお話しさせていただきます。
手術当日は獣医がお話をさせていただきますが、状況により待ち時間があることもございますのでご了承ください。
お話の結果飼い主様、獣医双方の合意により手術を致しますがどちらか一方でも合意できない場合手術は中止となることもございます。
猫ちゃんの去勢手術は13000円~
わんちゃんの去勢手術は21000円~(体重により異なります)
<去勢手術のメリット・デメリット>
去勢手術のメリットは問題行動の改善や病気の予防ができることです。
去勢手術をするとマウンティングやマーキングなど雄性ホルモンが関係した
問題行動が改善傾向に向かうことがあります。
また会陰ヘルニア・肛門周囲腺腫・前立腺過形成など
雄性ホルモンが関与していると考えられる病気や精巣の腫瘍などに対する予防ができます。
デメリットは全身麻酔をかけなければいけないこと、術後太りやすくなることです
手術をした後は食事管理をして体重が増えすぎないように気を付けましょう。
避妊手術について
猫ちゃんとわんちゃんの避妊手術は開腹手術となりますので基本的には1泊入院となります。
基本的には抜糸が必要な手術となりますので5日後に傷確認、10日後に抜糸となります。
猫ちゃんの避妊手術 22000円~
わんちゃんの避妊手術 35000円~(体重により異なります)
入院費は手術費用に含まれます。
避妊去勢手術に限り手術中の麻酔・点滴・注射にかかる費用は手術代に含まれておりますが
術後の洋服貸出や内服薬につきましては別途料金がかかります。
また、心肺機能の悪い子に麻酔をかけると亡くなるリスクがございますので
手術の際は血液検査の他に必ずX線検査と心臓のエコー検査を別料金で行わせていただきます。

<避妊手術のメリット・デメリット>
避妊手術のメリットは病気の予防ができることです。
早期に避妊手術を行うと将来乳腺腫瘍が発生する確率が下がるといわれています。
理想的には初回発情の前(生後6ヶ月位)
遅くても2回目の発情が来る前に行うと良いでしょう。
また特に避妊していないワンちゃんは子宮蓄膿症という
子宮に膿が貯まる病気になる可能性があります。
この病気は早期発見すれば手術で助かりますが
手遅れになると腹膜炎を起こしたりDICという状態になり死に至りますので
適切な時期での避妊手術をお勧めします。
避妊手術のデメリットは
麻酔をかけなければいけないこと、術後太りやすくなることなどです。
若齢の子でも心肺機能に異常があることがあり、そういった場合に麻酔をかけると死亡するリスクがございますので麻酔前の術前検査として避妊去勢時も胸のX線、心エコー検査が追加となりました。別途費用はかかりますが必ずお受けいただくようお願いします。
避妊手術の後は食事管理をし体重が増えないように気を付けましょう。
地域猫の去勢・避妊手術について
・当院では地域猫さんの去勢・避妊手術も承っております。
・仙台市獣医師会から助成金が出ることがあります。助成金の金額は以下の通りです。
女の子は9000円
男の子は6000円
空き状況により出る時と出ない時がありますので事前にご相談ください。
・価格は地域猫さん価格となっております。
女の子は2週間持続型の抗生剤込みで16000円(税別)
男の子は2週間持続型の抗生剤込みで9000円(税別)
・基本的には地域猫さんはその後の様子が見れない場合は安全のため
傷の状態がある程度落ち着くまで入院となります。
(追加の入院費は1泊500円となります。病気伝染予防のため隔離室に入院となります)
・ご飯を食べていたりお水を飲んでいると危険なため
捕獲は手術の前日までにしていただくようお願いします。
ノミやダニなどの寄生虫や伝染病の疑いがある場合は治療をさせていただく、
もしくは検査をさせていただくため別途費用がかかることがございますのでご了承ください。
詳細はお電話でお問い合わせください。