誤食について

写真はジャーキーが食道に詰まったわんちゃんの内視鏡の写真です。

このような場合はできるだけ早めに内視鏡が必要になります。

本来あげる食事以外のものを間違って食べてしまった場合は中毒を起こしたり
食道や腸に詰まったりして危険ですのですぐに受診して下さい。

食べてすぐの場合(30分程度)は先端が尖っていないものや吐かせられる大きさのもの
であれば吐かせる処置をします。あまり時間が経っていると腸の方へ異物が流れてしまい吐き出せなくなりますのでできるだけ早くにご来院ください。

中毒性のあるもの(チョコレートや玉ねぎなど)は吐かせても中毒性の物質をすでに体内に取り込んでいる場合がありますので状況により吐かせた後も点滴をしたり血液検査が必要になることもあります。

吐かせる処置をしてもでてこない場合や食べてからかなり時間が経ってしまっていて嘔吐や食欲不振などの症状が出ている場合は腹部超音波検査やエックス線検査(状況により造影検査)、血液検査が必要になります。

異物が腸に詰まってしまっている場合は手術により摘出しないといけないケースもあります。
何かを食べてしまって時間が経ってしまっている場合は最善を尽くしても亡くなってしまう場合もありますのでできるだけ早くご来院下さい。

誤食で亡くなったり手術を受けたりするのは本当に悲しい事ですので動物さんが食べると危険なものは動物さんの届かないところにしまっておきましょう。

また、小さい頃から誤食を極端に繰り返す動物さんは早期に行動療法を受けて改善することができる可能性がありますのでお気軽にご相談ください。